盛岡のCafeJazz 開運橋のジョニー 照井顕(てるい けん)

Cafe Jazz 開運橋のジョニー
〒020-0026
盛岡市開運橋通5-9-4F
(開運橋際・MKビル)
TEL/FAX:019-656-8220
OPEN:(火・水)11:00~23:00

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幸遊記NO.615 「穐吉敏子のテンパス・フィジット」2022.11.21.盛岡タイムス
 コロナ禍の中、待ちに待った!とはこんな時のことを言うのだろううかと思った11月 (2022)。「穐吉敏子・親(92)子(59)孫(22)の三世代による、ドリーム・コンサート」を盛岡で世界初演という形で無事開催できた奇跡。
 その日を迎える1カ月前には、それこそ世界初となる「穐吉敏子ジャズミ ュージアム」のオープン。その準備でおおわらわの最中、僕の尿道からビュ ンビュン飛び出した、何十匹?もの魚のごとき真っ赤な物体。
 それはまるで火山の噴火のようだったが無痛だったことの恐ろしさから日赤の病床に沈下した10日間。退院後のたまりにたまった雑用?で体はおろか頭まで爆発しそうになりながら、何日完全徹夜したかも、うろ覚えの毎日。女房すら体重5キロ減。
 そして迎えた11月11日、盛岡市民文化ホールでのドリームコンサートの盛況。アンコールに応えてのソロピアノは、あの長い長い、超高速曲「テンパスフィジット」(バド・パウエル曲)。それを何と最後まるでマジックのごと く弾き切った超絶的な凄演奏に、聴衆のアゼン!
 開いた口がふさがらないままスタンディングオベイションのそれこそ嵐のような大拍手は鳴りやむどころか、大きくなるばかりで、楽屋に向かう穐吉さんに、拍手鳴りやみませんが・・・と追い掛けたら「終わりです。疲れ果てま した」の返事!で、僕が舞台に出て行ってそれを伝え、ジ・エンド。
 CD販売コーナーにも長い列。打ち上げ会場となったホテルマザリウムにも人、人。サイン攻めで飲食どころでなく「テルイさんに殺されそう」と穐吉さんの悲鳴が耳に届き、打ち上げ半ばで切り上げお部屋に。
 それもこれもファンを大切にする、穐吉さんならではのサービス対応。現実は、12月12日93歳になられるご高齢と右目の失明。考えるまでもなく、普通の人なら、ただ生きているというだけでも大変なこと。なのにニューヨークからコンサートのための帰国(長旅)。
 そして子と孫との共演用各パート譜の書き直しと練習。3人での音合わせの数時間と2日間ものリハーサル。それを開運橋のジョニーに行って、会場へ移動し、本番のステージと相成るすごい精神力。生涯現役を貫く姿勢は感動ものでNYからおいでの小野山弘子氏が、来年、穐吉さんのカーネギーホ ールコンサートを実現させます、と言 ったら、穐吉さんいわく「ホールは1年先まで埋まっています」と皆を笑わせたが、来年はリンカーンセンターのコンサートも決まっているという。皆で行きましょう!



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