盛岡のCafeJazz 開運橋のジョニー 照井顕(てるい けん)

Cafe Jazz 開運橋のジョニー
〒020-0026
盛岡市開運橋通5-9-4F
(開運橋際・MKビル)
TEL/FAX:019-656-8220
OPEN:(火・水)11:00~23:00

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幸遊記NO.496 「森田眞奈子・個のライオット」2020.7.20.盛岡タイムス
 「普代の森田です。明日友達とジョニーに行きますから」と電話があった。何十年振りだろう!と僕はとっさに「明日普代に来ませんか?」と田野畑村で言われた35年前の森田眞奈子さん独特の「まなこ・目力(めじから)」を想い浮かべてた。三陸鉄道田野畑駅から生中継されたTV・11PMへ、作家の故・井上マスさん(当時77才)と一緒に僕(37才)もゲスト出演した翌日、断崖絶壁の道や、凄いつづら折りの坂道を通って普代へ。着いた先は旅館。そこで蕎麦をごちそうになった記憶。そこのおかみさん森田眞奈子さん(同48・現83)だった。
 あれから音楽を通じた交流が始まり、彼女のリサイタルやコーラスに招かれたり、同村体育館で縄文の唄旅と称した三上寛のコンサートを開催。彼女の娘・真柄さんにも出演して貰った「ジャズ音泉まつり」(福島バリハイセンター)のことなど次々と頭に浮かぶが、最近ごぶさたしておりました。その昔、彼女は村の広報紙に「音楽、歌、その心」という文を書いて、僕はそれを自分の唯一の小説に引用した記憶も!「音楽はいいものですね。人心に流れ込み無形の像を描く。想像を創造に変える。自己を純粋に高揚させる要素を持っている。繰り返し提唱されている活性化も、人々が限りなく個に返ること。そこから出発するのでなければ始まりはない。例えば音楽の感動、芸術文化の価値観を共有出来る個の目覚めがなければ、その地域向上のバネにならないだろう、、、、」の要旨。
 彼女はそう提唱して個の連なりを実践!。田野畑、野田、普代、藩政時代の一揆になぞらえたライオットの風という三村からなる「でぼかい合唱団」。読書と朗読の集い「本だすかい」。賢治と語る普代会などなどを率先。特にも意を同じくする女性たちと活動を共にし、宮沢賢治が大正14年1月北三陸を旅し鉄道の終点八木(種市)から歩き堀内(普代)から発動機船で宮古方面に向かった説に基く賢治の詩「発動機船・一」の詩碑の建立(2015)。それに先立つこと10年の「敗れし少年の歌へる」賢治碑の建立等々、「賢治を語ることは出来なくても賢治と語ることは出来るはず」をモットーに集って賢治の詩に曲をつけては歌い。林洋子の語り芸「賢治の世界」をも開催し続けてきた人の「まなこ」は、まなまな健在で今に続く昔話はまるで紫陽花のようでした。



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