盛岡のCafeJazz 開運橋のジョニー 照井顕(てるい けん)

Cafe Jazz 開運橋のジョニー
〒020-0026
盛岡市開運橋通5-9-4F
(開運橋際・MKビル)
TEL/FAX:019-656-8220
OPEN:(火・水)11:00~23:00

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幸遊記NO.495 「隆盛と凪の明香な日々」2020.7.12.盛岡タイムス
 僕(顯・けん)と女房の小春(春美)が知り合って交際し、再婚したのが60の時。婚前交感で生まれた何人もの子。とはいえ他人(ひと)様の子(大人)たちである。その3女・さやかちゃんのことが時折、頭に浮かんできて「どうしてるかなあ。無事に便りなしか!」すると不思議にも翌朝に電話あり「今日、お店開きますか?」で久しぶりに、それこそ孫をつれてやってきた。孫の名はなぎちゃん。その名で思い浮かんでくるのは南部牛追唄「今度来る時さあ 奥の深山のなぎの葉を持って来てたもれやあ~」そう!親子3人で。なんとめごいまごだこと~「3才です」
「さやかちゃん何才になったの?」「今年40です」えーッ、びっくりぎょうてん。出会って15年かあ。ご主人の隆盛さんとても素敵で、子ぼんのう。ええ方やのう。会うたびにそう思い、血液型を聞いたらやっぱしAだという。さやかちゃんはOだからって、オフィス・オートメーション式に子を作ったわけではない。僕はずばり聞いた!「これまでにいちばんたのしかったことは?」「痛かったけど、なぎが生まれた時!。2番目はジョニーに来たこと!あの時までジャズはしらなかったの!」僕は嬉しくて涙ぐんだ。だって彼女はその後、父・マカトさんを連れてきて、僕の親友にさせてくれた(一緒に旅までして僕等夫婦と同部屋で寝たこともある仲である)。
彼女が店に来て、コンサートの手伝いなどもしてくれた頃、次から次へと詩を書きだして、何篇も読ませてくれたことがあった。それはとてもいい詩だった。その中から僕は抜粋しライブスケジュールの表に書でしたためたことがあった「宿命の闇を明かすもの、ジャズ!(2007年6月)」「清らかなものには惹かれない、毒を明かしてこその美しさに心惹かれる(2008年10月)」。そして更に忘れられない彼女の詩の光景が浮かぶ。穐吉敏子ピアノトリオ・フロム・ニューヨークの2008年東日本ツアーを僕がプロデュースした時、東京三鷹の芸術文化センター(風のホール)に始まる北海道、東北、関東8ヶ所公演の最終日。東京亀有の「JAZZ38」その店の入り口に、なんと僕が書いたさやかちゃんの詩の1節「その人の笑顔を思い浮かべると、どうしたってほほえんでしまう」が掲げられていて、僕は思わずそれを背に穐吉さんに立ってもらい、笑顔と書を1枚の写真に収めたのでありました。



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