盛岡のCafeJazz 開運橋のジョニー 照井顕(てるい けん)

Cafe Jazz 開運橋のジョニー
〒020-0026
盛岡市開運橋通5-9-4F
(開運橋際・MKビル)
TEL/FAX:019-656-8220
OPEN:(火・水)11:00~23:00

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幸遊記NO.491 「S氏が贈ってくれた2冊の本」2020.6.16.盛岡タイムス
 大船渡市の先輩S氏から先月と今月、2冊の本が届いた。先の本は2012年2月農山漁村文化協会が発行した「宮本常一(1907~1981)とあるいた昭和の日本16(東北3)。で幻の月刊誌「あるくみるきく」の地域別、テーマ別に編んだ昭和日本の風土記集。そのP141~P170に載っていたのは“気仙大工探訪行”文、写真、図、鈴木清とある。僕はその名を見て当時の彼の顔と姿、話し方まで想い出しながらページをめくれば、なんと僕の店の外観が二分の一ページで登場していた。その写真説明文には「気仙大工の調査で歩き疲れた僕の憩いの場になった陸前高田のジャズ喫茶ジョニー」とある。
東京から大工の取材や調べに来て約一ヶ月間毎夜ジョニーに通い詰め、店に集まる大工や、他の職業人たちと談笑し、調査という気負いを拭い去ることに成功?したそれは「調べて帰る。いわば、“通りすがりの旅”だったのが、高田は初めて一つの居場所になった」とあり、ジャズを核に集う人との交わりまでが書かれていて、僕は昔の友人たちとの再開を一度に果たせた様な気持ちになった、嬉し懐かし・・・。
そしてもう1冊はアサヒカメラ2011年9月号。総力特集・写真家と震災。巻頭・グラビア篠山紀信、野町和嘉、平間至、畠山直哉「4人の視点」と題されているなか、陸前高田出身の畠山直哉さんの写真は震災前と後の同じ場所、同市気仙町の今泉保育所の裏山から、彼の生家があった姉歯橋付近から河口までの街の全体風景が写っているのを見て、僕は写真というものも音楽と同じで誰の演奏か誰が撮ったのかが、すぐに判る個性的な作品がホンモノなのだということを再認識させられた。特にも直哉さんに関しては大船渡高校時代から店に来ていた人でもあり、作品はずっと見て来たことを差し引いても、彼の作品は彼自身以外の何物でもない。超のつく大物写真家として世界に知られる存在。
実はこの本「アサヒカメラ」が届く直前、S氏から電話で「学生時代ジョニーに通っていて、中山英二(b)のジョニーズディスク表紙絵を描いたのはかれだった様な?」の確認の問いがあった。そのとうり!で大学も半ばまではまだ絵画を目指していて、写真は途中からだが、大学院卒業する頃はすでに今に続く目心眼を持った等高写真集を出版していた。「ところでこのアサヒカメラも遂に休刊ですよ!」とS氏の言葉にビックリ!



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