盛岡のCafeJazz 開運橋のジョニー 照井顕(てるい けん)

Cafe Jazz 開運橋のジョニー
〒020-0026
盛岡市開運橋通5-9-4F
(開運橋際・MKビル)
TEL/FAX:019-656-8220
OPEN:(火・水)11:00~23:00

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幸遊記NO.451 「上皇后美智子様の特別演奏会」2019.9.10.盛岡タイムス
 草津夏期国際音楽アカデミー&フェステイバル第40回目のテーマはバッハからシューベルトへ。8月17日(土)から31日(土)まで2週間の開催。日本の若手音楽家に世界の優れた演奏家から直接指導を受ける機会を設け、更には、その講師のステージを見聞し交流することによって、音楽をする意味をも問い直すことを目指したことから、ソロやオーケストラで活躍する演奏家が数多く育っているという話を聞く。40年といえば、当時20才だった人は60の還暦である。音楽祭はヨーロッパのクラシック音楽の伝統を学ぶ構成がなされ、日本で演奏されなかった珍しい作品の多くの初演を行ってきたことで、今では世界で最も重要な室内楽フェステイバルとの評価を受けている様子なのだ。
 さてその28日(水)午後4時から始まったシューベルトの室内楽(八重奏曲・作品166)ウイーンのやわらかな弦楽にファゴットなど管楽器の音色が絡む美しい調べの音に身を包まれる心地良さ。夜には同会場での特別演奏会に現れた上皇上皇后両陛下は同会場最前列中央にご着席。9列目には音楽評論家の瀬川昌久・摩里子ご夫妻。7列目には穐吉敏子さんとご主人のルータバキン氏等の顔。最初のステージは、チェロをおやりになる上皇様のためにと、ウイーン国立歌劇場管弦楽団の首席チェリスト・タマーシュ・ヴァルガ氏によるバッハの無伴奏チェロ曲の献奏。感激した上皇様は終演と同時に立ち上がって拍手。
その後上皇后様がお立ちになり上皇様に一礼しステージに登られ、ピアノに左手を添え一礼し、同楽団首席フルート奏者のカール・H・シュッツ氏とグノーのプレリュード、アベマリアを二重奏、次に室内楽オーケストラとともにピアノを弾く上皇様。ピアノソロに始まりオーケストラが鳴り出すと左手のみで重奏し、またソロへと続くそれはまさに、大きな美しいサンサースの白鳥の姿を見ている様な雰囲気であった。そして御席に戻られた上皇后様に呼びかけるプロデューサーの井阪氏、「只今の演奏はピアノとオーケストラのチューニング(音合わせ)をせずに始めてしまったのでチューニングをしてもう一度演奏します」ということで上皇后様ふたたびステージへ。「指揮者もつけます」とトーマス・I・ミューレ(オーボエ奏者)が指揮し、まるでリハと本番を見聞しているようなハプニング?の再演奏に招待客は喜びと上皇后様のご体調を心配する気配もただよう雰囲気に包まれたのでした。



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