盛岡のCafeJazz 開運橋のジョニー 照井顕(てるい けん)

Cafe Jazz 開運橋のジョニー
〒020-0026
盛岡市開運橋通5-9-4F
(開運橋際・MKビル)
TEL/FAX:019-656-8220
OPEN:(火・水)11:00~23:00

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幸遊記NO.437 「予期せぬアクシデント」2019.6.3.盛岡タイムス
 時折調べ物をしに図書館に行く。と書き出して浮かぶのは、そうだこれも音楽の調べ(演奏や調子)と同じことかと。その調べ中(いわゆる演奏中)に起きたアクシデント・予期せぬ事故の話で思い出したのは、昔、クラシックのコンサート中、停電に見舞われ、演奏中に会場真っ暗、だが演奏者は何事も無かった様にその曲を暗闇の中よどみなく弾ききったという話。その演奏者とは、安川加寿子(1922~1996)。日本芸術員会員で、芸術家会議会長、日本演奏家連盟理事長、日本ピアノ教育連盟会長、などなど数えきれない程の役職を歴任した東京芸大名誉教授。身近な話としては1964年11月、岩手県公会堂で労音主催例会コンサートで来演していたピアニスト。
 その安川加寿子さんを親戚に持ち、彼女からピアノの手ほどきを受けたジャズピアニストのケイコ・ボルジェソン(72・スエーデン在住)。僕は彼女のヴォーカルとピアノが大好きでたまらない1人であるが、実は彼女、昨2018年12月、僕の店でライブの予定だったが当日の朝、前日の公演先だった福島で宿泊先の階段を踏み外し転げ落ち、右手首を骨折。すぐさま病院で手術を受け、ライブがキャンセルになったのでした。そのリベンジにと、この5月31日・2019、店に来てライブをしてくれたが右手にはまだ生々しい手術痕。帰る途中福島で金属を抜き取る手術をするのだということでしたが、右手が使えなくなったことで自分にプラスになったのは左手の使い方の進化とヴォーカルが深化してうまくなったと言っていたけど、聴いてみたらそのとおりで僕も惚れ直しという親愛から深愛へと変わる程、凄さが増したことは、まさにケガの巧妙かも。昨年大好きな二人(トシコとケイコ)さんそろってのキャンセルだったが、その二人の復活演奏には、これまで以上に感動させられました。
 それこそ図書館でふと昔の事を想い出し調べてみたら出てきたのが。僕の名が世に出た最初のアクシデント記事!1966年11月の新聞。「24日午前1時ごろ陸前高田市内の県道笹の田峠のカーブの多い下り道で居眠り運転、軽四輪ライトバンが約百メートルがけ下の沢に転落、三人が一ヶ月の大ケガで県立高田病院に収容された。運転していたのはクリーニング店員・照井顕(19)」。乗っていたのは叔父、叔母で、よくぞ誰も死ななかったもの、以来僕は二度目の人生を生きて来た。



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