盛岡のCafeJazz 開運橋のジョニー 照井顕(てるい けん)

Cafe Jazz 開運橋のジョニー
〒020-0026
盛岡市開運橋通5-9-4F
(開運橋際・MKビル)
TEL/FAX:019-656-8220
OPEN:(火・水)11:00~23:00

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幸遊記NO.456 「高橋幹夫の藍色の蟇(ひき)」2019.10.14.盛岡タイムス
 前回の幸遊記1984年の秋吉敏子NYBBパンフに、実はもう一枚紙が挟まれていた。それは2015年6月5日に書かれたネットのブログコピーで「JAZZの彼方に・心の軌跡……横浜のみなとみらいを海から望む 去年一月亡くなった姉の暮らした街 僕が学生時代の‘60年代から’70年前半暮らした街、あのころ入りびたっていたジャズ喫茶「ちぐさ」の親父さんも今はもういない……」それこそ今年2019年10月12日,13日、第27回を迎える「横浜ジャズプロムナード」が大型台風直撃予報の為急遽中止に!。盛岡大通ビックストリートジャズライブフェス常連の歌手・金本麻里さんも、横浜のジャズプロに六年連続となる今年は「NHK・横浜放送局のサウンドクルーズ」への出演予定だった。
 それはそうとブログの主、高橋幹夫さん(70)はかつて「藍色の蟇(ひき)」という写真詩をネット上に書いていた。“ひき”とは“ヒキガエル=ガマガエル”のことである。一度見てしまったら、生涯忘れられぬヒキの強い顔と姿。ブログとて一度黙読したらヒキ寄せられてしまいそうだが、それを書いている彼自身すら実は、大手拓次(1887~1934)の詩集(神保光太郎編・白凰社刊・1965)の中の「藍色の蟇」の舌にからめとられた?一人なのだ。「森の宝庫の寝間に藍色の蟇は黄色い息をはいて 陰湿の暗い暖炉のなかにひとつの絵模様をかく…」
又「灰色の蝦蟇(ガマ)」では「まよなかに 黄色い風がふくと この灰色のガマは みもちのようにふくらんでくるのだ…」と、少年の空想が浮かぶ詩だ。群馬磯部温泉の生まれ。17才で詩人として立つ希望持ち、40代で亡くなった時には北原白秋、萩原朔太郎、室生犀星、大木惇夫等のお見送りを受けたという詩人。
 その詩に引き込まれた高橋さんも「眩しきもの・憧憬」で「心うつもの 梢よりもれる陽射し 夕凪の渚…名をなした人々 ましてや歴史に埋もれた先人達 なによりも 貴女の笑顔」と、その、今も笑顔のステキな奥様との新婚旅行は沖縄。僕とはNYとワシントンDC「穐吉敏子への旅」(2000年)その時一緒に聴いたコンサートはCDになり、僕達一行を歓迎してステージで話してくれた穐吉さんのことばも入っていたし、僕にもCDへのライナーノートの依頼が来て、それを買った高橋さんからCDにサインしてといわれて「日本→アメリカ、心の中の高い橋を渡った時に」と書いた僕。



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