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5年前の2014年5月27日、インターネット(Amazon.co.jp)に「KCF-KOW」氏が書いたCDレビュー「歴史に残る名盤となるでしょう。秋吉敏子トリオ1980in陸前高田」を見つけてコピーを持参してくれた人がいた。それを読んだ僕はその文章の一部を今でも空んじることが出来る「驚いた!という表現では足りない。スゴク驚いた!とんでもなく驚いた!!!感動のあまり言葉が見つからない。ジャズを聴き始めて40年、なぜこれまでジャズを聴き続けてきたのかという答えがこのアルバムに凝縮されています。こんな感動は一生のうちに何回も味わえるものではないと思います。秋吉のピアノトリオでのライブアルバムはこれのみで、とても貴重。そして何より演奏が最高というのはあり得ない」でした。
「KOW」とは秋田県大館市の加賀珈琲店の店主・加賀公氏。昨今の喫茶店はネコもシャクシ?も自家焙煎ですが、彼こそ本格派の先駆け。生豆の輸入、焙煎、販売、の「珈琲店」(メーカー)とその二階でのレコードジャズの珈琲専門店(ジャズ喫茶)「KOW」を始めたのは1972年のこと。ジャズに対しても客に対しても名のように公正でまんべんなく、かたよりのない人柄。地元紙「北鹿新聞」に「紙上喫茶・KOW」をも開店しエッセイ「遊々楽々」を連載。自分の珈琲初体験(中学時代)「クァー!まずい!こんなもの二度と飲まない!」のはずが「コーヒールンバ」のうたに誘われいつの間にかこの道へ。そこで学んだことは「30年やってわかることは、20年ではわからないということ。歳を取ることが思ったよりも楽しいことだと気が付けばたいしたもの」と古木珈琲の熟成風味に至るような話。 いつぞや、ひょっこり開運橋のジョニーへ現れた彼。僕も僕もと思いつつ何年も経ってしまったが、今年2019年8月ようやく照井ケンも、秋田犬(正式にはアキタイヌと呼ぶ)の故郷・大館での演奏会に行くピアニスト・和賀寿彦ご夫妻が運転するアウデイに便乗させてもらい「KOW」に初見参。すると「これはオーデイオ音楽界の革命児じゃないだろうか?、レコードやCDの手軽さとは次元が違う話」とハイレゾ対応HDDプレイヤーで秋吉敏子の1980年を呼び出し、TVモニターにジャケットと曲名をデイスプレイして再生する新感覚ジャズ喫茶へと進歩していて真にこれは現代の忠犬ハチ公!と驚いて珈琲2杯飲んだ僕。 戻る |
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