盛岡のCafeJazz 開運橋のジョニー 照井顕(てるい けん)

Cafe Jazz 開運橋のジョニー
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盛岡市開運橋通5-9-4F
(開運橋際・MKビル)
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幸遊記NO.320 「山崎純醒の義経北紀行伝説」2017.2.27.盛岡タイムス
 「義経北紀行伝説・第一巻・平泉編」(批評社)の出版を祝う会(代表発起人・藤井茂・一般財団法人新渡戸基金・常務理事・事務局長)が去る2月18日(土)2017、サンセール盛岡にて行われ、発起人10名の1人に僕の名も連ねられて出席した。作家の金野静一氏、斉藤純氏や紫波町平泉関連史跡連携協議会の瀬川勲氏、紫波町長・熊谷泉氏、衆院議員の階猛氏、高橋比奈子氏等、約100名が参加し出版を祝った。
 著者・山崎純醒さん(60)は以前、義経自害説を信じていた様だが、高校教師で歴史家の佐々木勝三著「義経は生きていた」(東北社)を読んで衝撃を受け、引越し先の紫波町にて平泉に関連する史跡を訪れては浮かんでくる疑問や理由を調べているうちに、義経の生存を暗示する事実に出会い、幕府や朝廷の目だけでは見えない、征服された東北の消された史実を、文章として残したいという衝動に駆られ、四方八方、ありとあらゆる歴史本を読み、それらを検証し、実際に伝説・伝承の地を歩き見聞してモノにした、正史の虚構を覆す実証本とも言える力作!。予定では第五巻の10年先まで見据えているという。
 これまで幾度となく「出します」、「出ます」の繰り返しあり、自ら日本ペンクラブ正会員を退いた経緯もあり、出版は泣くほど嬉しいだろうなと思いながら、少しずつ読んでいる。その間彼は本に関わる講演や、義経北行ミステリーツアーの企画実行。ヒューマンネットワーク「ONE・WORLD」(人材銀行)を立ち上げての異文化交流の実践や、いわて賢人会議などを開いても来た行動派である。
 山崎純醒(本名・稲造)、30代より、新聞や文芸誌などに寄稿を始め、40才でフリー・ライターとして独立。日本文芸家協会会員、日本詩人会議メンバーとなって詩の個展を開催。エッセイは、文芸書評、自然科学、日本語と言霊、仏教思想、氏姓と家紋、歴史人物など7本の連載していたが、ガンを告知され休筆。だが、義経北紀行伝説書かずして死ねるかと生還してのこの本の出版は、正に彼自身の死をくつがえす北帰行伝説そのものであるのかも知れないし、彼の父が書きのこした3万ページの姓名科学の海を「櫂(かい)」で漕ぎ渡ったのか?
 「今は黙してゆかん、何をまた語るべき、さらば祖国いとしき人よ、明日はいづこの町か」小林旭の歌がくちびるからこぼれ出る。



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