盛岡のCafeJazz 開運橋のジョニー 照井顕(てるい けん)

Cafe Jazz 開運橋のジョニー
〒020-0026
盛岡市開運橋通5-9-4F
(開運橋際・MKビル)
TEL/FAX:019-656-8220
OPEN:(火・水)11:00~23:00

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幸遊記NO.319 「青木嘉賀利のジャズのかがり火」2017.2.20.盛岡タイムス
 お名前なんでしたっけ?と何度か問い「かがり火のかがりと覚えれば」との彼のことばに反応して浮かんだのは、ほつれ難いかがり縫いのかがりだった。以来彼とは来店の度にそのかがり縫いの部分が多くなって一生ほつれないような気分である。彼・青木嘉賀利さん(58)が「母は昔、花巻で“花”という名の店をやっていた」との話しに反応したのが、近い席に座っていた花巻出身のご婦人!「どこそれにあった店でしょ。私よく行ってたもの!あの“花”の息子さんなの?」だった。
 母の名は明子。だけど店内は黒色で、灯りの下には絶対立たないし、昼の顔は客に見せない徹底ぶりだったと、少年時代の母を振り返る彼。お客さんが店に置いていたレコードを聴き、音楽好きになり、ジャズは大学一年18才の時、新宿ピットインにて聴いた板橋文夫(p)の“渡良瀬”に感激、以後今田勝(p)鈴木勳(b)浅川マキ(vo)本田竹広(p)を聴き歩いた。
 大学を出る頃、仏像にはまって寺めぐりを。般若心経を丸暗記して意味を紐解いては本に夢中になり、帰郷して本屋勤め。母の父が営んでいた旅館を手伝う為母が釜石に戻る時、自分も盛岡から釜石の本屋へ転勤。市内の「タウンホール」大槌の「クイーン」などのジャズ喫茶へ通い、そこで読んだのが、ジョニーの本「瑠璃色の夜明け」だったと彼。
 そんな釜石時代に独自ルートで世界のジャズレコードを輸入販売している大坂のレコード店「ライトハウスE」から通販でレコードを買い聴いては、その感想文をレポート用紙に書いて店に送ること、10年でLP一千枚分を超えていたと彼!。そして40才の時、盛岡で仕事をすることになり、買って聴いたレコードは全部頭に入っているから、あとはジャズ喫茶で聴こう!とレコードを処分。以来、ジャズの店を中心に、ロック、ブルース、フォーク、ポップス、ライブハウス等、盛岡市内の全音楽関係の店の常連となって聴き歩き続けて来た真の音楽ファン。よく行くブルースの店「フィール・グット」に先日盛岡公演に来たあの「ジェフベック」が公演後やってきて、サッチモ(ルイアームストロング)をリクエストしてガンガン大きな音で鳴らしてくれと言ったそうで、帰りには店の壁にサインをしていったと、携帯の写真を見せてくれたことに僕はかがり(かなり)ベックりした。



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