盛岡のCafeJazz 開運橋のジョニー 照井顕(てるい けん)

Cafe Jazz 開運橋のジョニー
〒020-0026
盛岡市開運橋通5-9-4F
(開運橋際・MKビル)
TEL/FAX:019-656-8220
OPEN:(火・水)11:00~23:00

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幸遊記NO.312 「磐井正篤のさんずいの酉」2017.1.3.盛岡タイムス
 昨年末(2016)陸前高田市小友町の友人から電話があって「オーディオの調子がおかしい」とのこと。行って診て直し、配置換えまでして喜ばれた帰り道、昔、店のお酒を配達してくれていた磐井正篤さん(60)政江さん(60)の店「いわ井」の仮設店舗に寄ってみた。店内は、外からは想像も付かない程オシャレで、器、和雑貨、地酒等の商品の選び方からレイアウト、陳列に至るまでのセンスには、益々磨きがかかって、そのあまりの素晴らしさに、そこが陸前高田であることを忘れてしまいそうなくらい、ステキが満ち溢れていた。4年間同じ1枚のCDジャズピアニスト・キースジャレットのジャスミンを流し聴き続けていることも凄いし快い。
 かさ上げされた新しい商業地域の一角には、かつてのショッピングセンター「リプル」の再建設が、やっと始まったばかりだが、いわ井さんも、同地に出来る新商店街へ夏頃に引っ越す予定だと言う。帰り際に店の出入口上の壁に目をやれば、何と!陸前高田・大町商店街の両側に立ち並ぶ1982年の全商店(あの3・11の大震災の津波で消えてしまった)一軒々の写真!。通りの北側一番左端・大町商店街の入口に僕の店だった「ジャズ喫茶ジョニー」があってそこから右並びに22軒、南側の26軒。それぞれ真正面から撮影した写真で大変貴重。その写真を撮ったのは森下暢雄(のぶお)さん。この方は磐井さんが明治大学文学部・地理学科の学生時代から3年仕事した地図製版会社の社長だった人。彼が家業の酒屋を継ぐために会社を辞めて陸前高田に戻ったあと、森下社長が訪ねて来て撮影。そのリバーサルフィルムを震災後に届けてくれたのだったという。それをボランティアで陸前高田入りした芸大の女子学生たちが、コンピューターで繋ぎ合わせてちゃんとした商店街写真にしてくれたもので、様々な話題に発展し、まるで同窓会の様だと彼はいう。
 「学生時代から、浅草の“フラミンゴ”、お茶の水の“響”、阿佐ヶ谷の“ドンガラ”などにジャズを聴きによく通ったものでした。帰郷してから“ジョニー”へ」という彼だが、僕の企画するコンサートをジョニー・ジャズ・フレンズとしてよく手伝ってくれたことをつい昨日のことの様に思い出す。今年は酉年、水のトリは酒!彼のつくった酔仙のおいしい酉酒をありがとう!。



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