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来る5月3日(火・祝)午後2時から盛岡駅西口の市民文化ホール(マリオス・小ホール)で、ジャズ生活70周年、渡米60周年を記念して行われる、ジャズの 生きた伝説、全米、NEA・ジャズマスターの穐(秋)吉敏子、ルー・タバキンご夫妻による、ビンテージ・デュオ・コンサートが行われる。
これに先立つ3月27日夜、1時間40分に渡ってBS1で放送されたスペシャルドキュメント「TOSHIKO・スイングする日本の魂」。日本人で唯一人アメリカでジャズの殿堂入りを果たし、グラミー賞にも史上最多の14回ノミネートされた穐吉敏子。独自の世界を切り開き、ピアニストとして、作・編曲家として、日本女性として、想像を絶する苦難を乗り越え、一人アメリカで戦い続けて来た彼女。デビューから70年の今年、又新たな挑戦を始めた最新映像までを生誕の1929年からたどった特別番組。 僕がハーレムのジャズミュージアムで3月(2016)に初めて聴いた、テディ・ウィルソンのSP「スイート・ロレイン」。彼女はそれを70年前に聴き「その瞬間から私の人生は変わった!真珠の珠(たま)がワーッと流れたみたいに物凄くきれいなスケールなんですよ!」と語っていたところで僕の頭の中に、心地よい粒ぞろいのピアノの音が流れた。 1950年頃に、ラジオから流れてきた“バドパウエル”の胸を打つ音を聴き、バドのようになりたいと猛練習を重ねた彼女が「1956年1月、留学のためボストンに着いたその日の夜に、偶然聴いた演奏家はあこがれのバドパウエルだった」そのことに穐吉さんは運命を感じたという。 「勝つことは出来なくても挑戦する事は出来る」。その後彼女は作、編曲、ビックバンド部門で世界ナンバーワンとなり前人未踏の道を切り開いた。このことで思い出すのは穐吉定次(双葉山)が昭和12年~13年に残した大相撲69連勝の大記録。彼は穐吉さんの親せきにあたる。今回BS映像にも出て来た穐吉さん昨15年秋、上野での演奏会。その翌日僕が双葉山の墓前に行ったことは以前にも書いたが、偶然にもその時双葉山の孫・穐吉次代(つぐよ)」さんが「両国浪漫夢模様」で歌手デビューしたのでした。 戻る |
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