盛岡のCafeJazz 開運橋のジョニー 照井顕(てるい けん)

Cafe Jazz 開運橋のジョニー
〒020-0026
盛岡市開運橋通5-9-4F
(開運橋際・MKビル)
TEL/FAX:019-656-8220
OPEN:(火・水)11:00~23:00

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幸遊記NO.230 「高橋久祐の外山森林公園」2015.6.8.盛岡タイムス
 「今、外山森林公園で“ハタケシメジ”が大量にとれてるんだって」とタブレットを見ながら女房の小春。「キュースケくんか?」と聞けば「そう、配達もしてくれるって!」というので「じゃ頼んで!」で5月4日持参してくれた。
 その彼、高橋久祐さん(36)は盛岡森林組合の職員で盛岡市外山森林公園の管理人。外山から浮かんで来るのは、民謡外山節にうたわれる“日陰のわらび”。公園内入口の「外山そば屋」売店にある“わらび漬け”は正に絶品!年に1、2度外山に食べに行くようになって10年余りになる。
 昨年の秋には、スエーデン在住のジャズピアニスト・ケイコ・ボルジェソンと一緒に行ったら久祐さんが公園内を案内して、キノコの話でケイコさんと盛り上がり「スエーデンにキノコ採りにいらっしゃいよ!」となった。それは、山に関することに精通する久祐さんという若者の研究熱心さと、その実践している姿に感動したからなのだった。
 彼は紫波町上平沢自宅から1時間以上かけて車で通勤するスーパー木こり。現在90才になる俊子おばあちゃんに、家の跡継ぎとして洗脳?されて育ち、幼少から田畑の手伝い、ニワトリの世話、犬の散歩、牛の乳しぼり、牛乳缶を道まで一輪車で運ぶ等しながら紫波高校農業科、そして秋田県立短大農業科へ進んだ。小学校の時、友だちに誘われて入ったボーイスカウトは大学時代までやり、指導者にまでなった程のアウトドア派。
 その趣味が高じての林業作業士。グリーンツーリズム・コーディネーターなどなど、様々な資格と顔を持つ。「何事も、興味あればとことんやるもの!運は努力の積み重ね」そう言いながら、しいたけ、まいたけ、ひらたけ、くりたけ、たもぎたけなど12種類ものキノコ栽培。そのキノコや山菜をのせた、外山の地粉で打ったそばを食べに、1日数百人が訪れる凄さ。
 東京ドーム20個分もある91ヘクタールの森林公園は山菜の宝庫でもあり、彼は毎日ソバを食べ山を歩くこと半日。草刈、植林、木登り、炭焼き、リース作り。夏のキャンプ、野活ゲームの指導等々、体がいくつあっても足りないのに、何とその満ち足りた毎日を12年間も続けている自然体児なのだ。子供は5才になり、親戚のアベがいるサッカーに夢中だ。



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