盛岡のCafeJazz 開運橋のジョニー 照井顕(てるい けん)

Cafe Jazz 開運橋のジョニー
〒020-0026
盛岡市開運橋通5-9-4F
(開運橋際・MKビル)
TEL/FAX:019-656-8220
OPEN:(火・水)11:00~23:00

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幸遊記NO.192 「新井満の千の風になって」2014.9.15.盛岡タイムス
 「五木寛之さんが盛岡に来ますよ」とM女史が入手してくれた入場整理券を貰って「スミセイ・ライフフォーラム・生きる」新井満さん(68)と五木寛之さん(82)の講演を聞きに、9月9日(2014)マリオス・盛岡市民文化ホールに行って来た。
 新井さんは、言わずと知れた、あの秋川雅史が歌って大ヒットした曲「千の風になって」の訳詩・作曲者で、2007年同曲でレコード大賞作曲賞。それ以前の1988年「尋ね人の時間」で芥川賞を受賞した作家でもある。「“千の風になって”がヒットした年“墓まいり行かぬ理由に千の風”などの川柳が詠まれ、仏教会は喜びませんでしたが、僕の趣味は墓まいりです。そこは会いたい先人に会える場所だから“墓まいりは楽しい”という本を出しました」と皆を笑わせ、啄木の墓まいりに函館に行って、啄木の霊と話をした話(朗読)で皆を惹きつけるあたりはさすが!。
 五木さんは「僕は昔のことは忘れ、新しいことが入って来る。と新聞で読んだうた“おい、おまえ、はいてるパンツ、おれのだよ”と笑わせてからデング熱の話。「血を吸うのはメスの蚊、吐く息の中の二酸化炭素を50メートルも先から嗅ぎ付け飛んで来る。最近その蚊の飛ぶ高周波の音を聴いていないのは老化が進んでるせいかな?」と一人笑い、殺すではない「蚊やり」と言う昔の知恵と、吐く息は細く長く、あぁ~とため息をつくことのすすめを話した。二人の対談の時、五木さんは今日の僕の演題は「ふるさとについて」だった様でしたと笑い、啄木の「ふるさとの山に向かひて」を作曲し歌った新井さんと、「生きてる間のふるさとでなく、先に行かれた方たちのいる永遠のふるさと、そこに飛んでゆくのだ」と、心のふるさと論。僕も間もなく70才に足が届く。“川の水澄んでる時は冠の紐でも洗え。川の水が濁ってる時は足でも洗え”は、心まで洗われる話だった。
 その深夜、「五木さんは原稿〆切で部屋に戻りましたが、ジョニーのことを話してたので、僕達が来ました」と新井さんと和泉豊さん(プロデューサー)が店に現れ、ビックリ!。そういえば講演の最後に70人の合唱もあったが、NHKTVでは歌謡コンサート。秋川さんが「千の風になって」を唄い、新沼謙治さんは「ふるさとは今も変わらず」を唄っていた。あれは不思議な「蝉しぐれ」の時間帯だったのだとVTRを見ながら思った。



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