盛岡のCafeJazz 開運橋のジョニー 照井顕(てるい けん)

Cafe Jazz 開運橋のジョニー
〒020-0026
盛岡市開運橋通5-9-4F
(開運橋際・MKビル)
TEL/FAX:019-656-8220
OPEN:(火・水)11:00~23:00

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幸遊記NO.187 「大橋美加のナット・キング・コール」2014.8.12.盛岡タイムス
 「大橋美加です。サンフランシスコ録音新譜お送りしたく思います。開運橋通5-9-4階で宜しいですか」というメールが僕の携帯電話に届いたので、すぐさま「ありがとう、嬉しい懐かしい、今も愛変わらず、気にしています」と返信したら、3日後の7月29日(2014)CDが届いた。
 彼女の12枚目となるリーダー作「ウィズ・ラブ・トゥ・ナット」はそのタイトル通り、ナット・キング・コール(1917~65)がその昔ピアノで弾き語りをやっていた頃の愛唱曲を集めたトリビュート・アルバム。大歌手のエラ・フィッツジェラルド、サラ・ボーンの晩年の共演者マイク・ウォフォード(ピアニスト・76才)を中心としたカルテットの演奏も素敵だ。「聴く人の心を癒し、うごかす作品に仕上がったと信じています」との手紙も。フライヤーのキャッチコピー「毎日聴きたい歌声」に僕も心うごかされ、毎日聴いてます。
 大橋巨泉、マーサ三宅を両親に持つ彼女が故・松本英彦(テナーサックス)をゲストに迎えて、レコードデビューを果たしたのは1986年2月の「ロマンシング」。翌87年2月第3回日本ジャズヴォーカル賞・新人賞を受賞!の好スタート。2作目はニューヨーク録音の「スターリング」。僕も何度か彼女を呼んだ。
 「母・光子(マーサの本名)の「み」と父・克己(巨泉の本名)の「か」で「美加」というあんちょくな名前なんです」と彼女が笑いながら僕に語ってくれたのは昭和の終り頃だった。当時すでにNHKやFM横浜に番組を持っていて、映画にも詳しかった。歌手としては「知られざるスタンダードナンバー、それを掘り下げて、バース(韻文・詩)から唄いたいので、採譜もしています」とのことだった。今もそのレトロ指向は変わっていない様子で、何となく嬉しい。
 この上なく端正で完成されたナット・キング・コールの唄の印象。だが「トリオ演奏というスタイルを創った時代の唄には、新鮮な遊び心があった。ナットの本質はそちらにあると思います」と語る。「大御所の母とは反対に貫禄はつけたくない。いつまでも可愛い女でいたい」という大橋美加さんは33画(天下を取れる統領画数)のAB型である。



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